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スティックニンジン

種まき後、70日程度で収穫できる、極早生品種です。10㎝から20㎝程度で収穫します。晩抽性(※)が強いため、春撒き、秋撒きの良策型で発芽率の良い品種が市販されています。皮が薄く、スナック感覚でそのまま生食でき、甘味が強いため、サラダにお勧め。小ぶりなものは、そのままスープに入れても可愛らしいです。
 

※ 温度や日長の影響を受けにくく、花芽がついた茎(花茎)が伸びる抽苔(ちゅうだい)が遅い性質を晩抽性と言います。

ニンジン2.jpg

​日当たりと土壌

水はけの良い、柔らかい砂質土壌が理想です。石や固い土塊があると根が分かれたり、曲がったりしやすくなります。深さ20cm以上はしっかりと耕し、ふかふかの土壌を作るのがポイントです。また、日当たり良好な場所でよく育ちます。日照不足になると根の肥大が不十分になったり、甘味が薄くなることがあります。

植えつけ

春まき:3月下旬〜5月上旬

秋まき:8月下旬〜10月上旬(温暖地向き)

直まきが基本です。1cmほどの深さにすじまきし、軽く覆土します。発芽後は間引きを2〜3回に分けて行い、最終的に株間5〜7cmにします。根がよく育つよう、間引き後には必ず軽く土寄せを行います。

水やり

発芽までは乾燥に弱いため、土が乾かないようにこまめに水やりを行います。発芽後は、乾燥と過湿を避け、適度な水分を保つのがコツ。とくに根の肥大期(種まきから1か月半〜2か月後)は水分管理が重要です。水不足だと根が固くなり、甘味も落ちます。

収穫時期

種まきから約60〜80日程度で収穫できます(品種により異なります)。根の太さが指ほど(直径2cm前後)になったら収穫適期です。
 

主な栄養素

β-カロテン(ビタミンA):皮膚や粘膜の健康を守り、抗酸化作用もあり

ビタミンC:免疫力の向上、肌の健康に

カリウム:塩分を排出し、むくみ予防に

食物繊維:腸の調子を整え、便秘予防に効果的

ビタミンB群:代謝を助け、疲労回復にも関与

β-カロテンは脂溶性のため、油と一緒に調理すると吸収率がアップします。

利用方法

洗って皮ごとスティックサラダ、生食、ピクルスなどに。煮崩れしにくいため、スープ・シチュー・グリル料理にもぴったり。見た目もかわいらしく、お弁当の彩りにも活躍します。

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