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落花生

落花生はマメ科ラッカセイ属の一年草で、ピーナッツとも呼ばれます。特徴的なのは、花が地上で咲き、受粉後に子房柄(しぼうへい)が地中にもぐって実をつけるというユニークな生態です。名前の「落花生」は、「花が落ちて、地中で実を結ぶ」という意味からきています。乾燥させて炒ったり、茹でて食べたり、加工品(ピーナッツバター、豆菓子など)としても広く親しまれています。

落花生3.jpg

​日当たりと土壌

水はけの良い、砂質の軽い土壌が理想です。重たい粘土質の土では莢(さや)が太りにくくなります。酸性にも弱いため、pH6.0〜6.5程度に調整しましょう。当たり良好な場所が絶対条件です。日照が不足すると収量も味も落ちます。

植えつけ

4月下旬〜5月中旬に種を直まきします(寒冷地ではやや遅らせます)。成長にともない土寄せ(地中にもぐる子房柄をサポート)を2回ほど行うと良く実がつきます。

水やり

発芽までは乾燥させないようにこまめに水やりをします。成長後は比較的乾燥に強いため、基本は自然の雨で十分ですが、開花期〜実がつく時期(7〜8月)には適度な湿り気を保つようにします。過湿は根腐れの原因になるので、水はけには注意が必要です。

収穫時期

花が咲いてから約2〜3ヶ月後(9月下旬〜10月上旬)が収穫の目安。葉が黄色くなったら試し掘りしましょう。株ごと引き抜いて、根元に実がついているのを確認します。収穫後は日陰でしっかり乾燥させてから保存します。

主な栄養素

たんぱく質:植物性たんぱく源として優秀

脂質(主に不飽和脂肪酸):血中コレステロールを抑える働き

ビタミンE:抗酸化作用があり、老化予防に効果的

ナイアシン(ビタミンB3):代謝や脳神経の健康をサポート

食物繊維:整腸作用があり、満腹感も得られる

 

栄養価が高く、食べ過ぎには注意が必要ですが、適量であれば健康によい間食としても人気です

利用方法

乾燥後は炒ってピーナッツに、あるいは茹で落花生として食べられます。自家製ピーナッツバターや佃煮、味噌和えなどにも応用できます。
 

botanical field guide

植物図鑑

農園でもおなじみの植物たち。

その一部の育て方やお料理での使い方をご紹介します。

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